7つの習慣1

『スティーブン・コヴィー著 7つの習慣』

1996年翻訳版を友人に勧められて読んでいます。現在93ページを読み終えました。

なぜこんな中途半端なページ数で記事を書いているかと申しますと、文中にこの本の内容を他の人に教えることを前提に読めとあったので、指示に従い、読んだ部分だけでもアウトプットしようと考えた次第です。

率直に言いますと、第一部74ページまでは、眠かった所為もあるのですが、あまり頭に入ってきませんでした。時折触れられる子育ての部分には触手が動きましたが、最近は結論から聞きたがる性格になってしまい、頭の一角が「早く本題を」に占拠されておりました。しかし、そんな上辺だけの方法論を望む人や書籍を批判し、地道な努力で人格者になることが必要だと何度も説得する第一部は、私のような人間に向けて、頭を解きほぐす過程なのでは?と思うにあたり、必要性を感じるようになりました。

 

そして、第二部に入り、冒頭のビクター・フランクルというユダヤ人の収容所での体験を読んだ瞬間に、眠かった目が冴え、感動を禁じ得ませんでした。同時に、プラス思考等は上辺だけのテクニック、と著者が切って捨てた理由も分かりました。プラス思考は基本的に良いものだと思いつつ、家族が亡くなった時や惨事に対して、プラス思考の脆さや危うさを感じていた私にとって、回答をもらえた気分でした。

人間は他の動物とは違い、外部からの刺激による反応に選択の自由があるということです。外部からの影響に対して、どの様に心を動かすかはその時自分の持っている価値観によって決められます。自分を客観的に自覚し、普遍的な原則(公平さ、誠実、正直、人間の尊厳、奉仕、貢献、可能性、忍耐、犠牲、勇気等)を価値観に据えることが出来れば、刺激に対する反応もより良いものとなると説きます。

これを読むと、プラス思考は、外部の刺激に対する反応であり、一方向で応用が利きにくい反応だと納得できたのです。つまり反応を選択できるということは、ある時は複雑な感情も肯定されるのだと分かり、腑に落ちました。

 

私が読んだ第一の習慣では、刺激による主体的な反応の選択を基礎とし、自分の人生を自身の責任だと受け止めることを求めています。主体的となった結果として、刺激があった時の態度により、他社に与える影響も変えられ、現在の環境も違ったものとなるということです。

ここから、この本による「統率力」、つまり行動する力に転化する方法が、今のところわかっていませんが、今後読み進めつつ、その辺りを読み解いていけたらなと考えてます。