“自信が持てない子供たち”について
たまたま、“自信が持てない子供たちが多い”というブログ記事を読みました。その人の分析では、現在の情報過多、他者との比較のしやすさが自信の喪失を生んでいるのだということです。
では、そのような子供にどうやって自信を持たせるのか、これからの教育にとって非常に重要な問いであると考えました。
この回答は、「子供たちに明確な未来の姿を語る」ことだと思います。この未来を語ることは、今までの学校教育では一切教えられなかった部分で、塾でも家庭でも完全に忘れられてきました。
自分で言っておいて、本当に納得してしまいましたが、なぜ今まで疑問にすら思わなかったのか疑問です。
勿論未来のことなので正確ではないにしろ、未来の姿が見えて初めて、未来における自分の立ち位置に必要性が生まれ、その必要性が目標となります。ここで大切なのは、その未来が子供たちに「納得できる」未来であれば、目標へ進む過程は、前時代的なものでないため、つまり今の時代の子供たちの感情に合致し、行動に移しやすいのではないかと。
具体的には、「個性を生かした競争でのし上がる」から、「回りとの衝突は避け、共生する」といった価値観への変化に対応した未来と言えます。
自信が持てない子供たちは、前時代的な「個性を生かした競争」を良しとする価値観を、或いはオンリーワンにならなければという、現に実感している価値観との相違で苦しんでいるのではないでしょうか。
子供たちは、自分たちの価値観を肯定する「納得できる未来」を提示されることで、自信と行動を獲得できるのではと考えました。